糖尿病療養指導士取得のススメ。
医療業界における2025年問題。ご存知の方も多いと思いますが、いわゆる「団塊の世代」の方々が75歳以上となり、後期高齢者となる年です。
そこまでは、これまで通り我々PTは現状と同様の理学療法を提供して行くでしょうが、その後が問題です。1つは団塊の世代の方々が亡くなられると、一時的にですが現制度のリハビリテーション対象者が減少する。もう一つ、その頃には医療業界の発展で治す医療から予防する医療が中心になっていくとも言われています。
そうすると、これまで病院で提供されてきたリハビリテーションとは違った形の理学療法が求められてくると思います。
糖尿病は今後も世界的にどんどん増えていくと考えられています。1型糖尿病に関しては偉い先生方が2025年までに治る病気にする!と頑張って研究を進めているようですが、糖尿病の中で1型糖尿病は本邦では5%、2型が95%となっています。
糖尿病はあらゆる疾患のリスクとなります。腎症、網膜症、神経症、心筋梗塞、脳卒中など。これらを発症してかかる医療費は莫大でこれを抑制できれば日本の医療費も大きく削減できる事でしょう。
現に私の住む地域でも、数年前まで糖尿病専門医が少なく、糖尿病性腎症を発症し透析導入となる方の割合が全国トップレベルだったそうで市政・県政を圧迫していたそうです。そこで糖尿病専門医に来てもらい少しずつ成果を出せているようです。
そんな中、私も専門医に教えてもらいながら糖尿病療養指導士を取得いたしました。
今後、大活躍して行きそうな資格で今改めて取得してよかったと感じています。試験自体はリハ職では苦手とする方の多い、薬や合併症の病理など新しく取得しなくてはならない知識が多く、症例報告も実際に経験を積んでいないと結構苦労するんじゃないかと思います。が、取得する価値は十分です。これから活躍する資格だと思うので皆様も是非頑張ってみてください。