理学堂 ヒトと人と人間

三次救急病院で理学療法士をしている私が、日々感じている疑問やみなさんにも有用な情報を発信して行きたいと思っています。テーマであるヒトと人と人間に着いてもちょこちょこ更新して行きたいと思います。

地方病院における脊髄損傷者の目標設定について②


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前回の続きになりますが、私自身が訪問リハを経験したり、生活期で活躍する先生方とお話しさせて頂いて感じた事ですが、脊損リハが中途半端な状態で在宅へ戻らざるを得ない方が多いということです。これは、疾患別リハビリテーション開始に伴いリハビリ期間が短縮してしまった事が原因だと思われます。


何とか移乗が出来るが、危なっかしくてとても自立とはいえない方や練習は頑張ったが達成出来なかった方などです。

しかし、介助者である家族や本人から聞かれる意見は、移乗よりもTVのリモコン操作や鼻をかむ、新聞を読みたいと言った事やそのちょこちょこした介助が手間になってしまうという事でした。


実際に在宅で生活している方々の意見を聞いてみると受傷早期に正確な予後を予測する事で、介入の方向性が大きく変わって来そうですね。


次回は、脊髄損傷の予後予測についてお話しせてみます。