心筋梗塞の患者様にヒマラヤに行きたいといわれて④
ヒマラヤに行く際の問題は他にも、食事や睡眠・薬など、たくさん気になる所がありましたが、これまでの情報でいきなり行くのはリスクが高いなぁーと判断したので、スイスのアルプスへの旅行を提案させてもらいました。
その理由は、当然ヒマラヤに負けない景観(行ったことはないですが笑)、そして標高が3000m以下で観光が可能な事です。また、登山列車を使えば約3000mの高地まで列車で行く事も可能な事が分かりました(^^)
もちろん主治医には相談をして、外来心リハを継続し平地での運動耐用能を評価・強化してからとなりました。
ちにみに国内の3000m級登山では最低1泊必要になり長期のアプローチが必要になるので更に注意が必要になります。
この患者様は、「生きてる内にやりたいことをやっておかないと後悔する!やったもん勝ちだ!」とよく言っていました。
ヒトの生理学を考えれば、身体負荷が大きくリスクもありますが、人間ですからその方の生き方を尊重した指導が出来るようにこれからも頑張って行きたいと思います。