理学堂 ヒトと人と人間

三次救急病院で理学療法士をしている私が、日々感じている疑問やみなさんにも有用な情報を発信して行きたいと思っています。テーマであるヒトと人と人間に着いてもちょこちょこ更新して行きたいと思います。

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

私の考えるヒトの身体構造的特徴①

ヒト(ホモ・サピエンス)は哺乳類の中では非常に珍しい、日常的に二足歩行を行ういきものです。 Fig1:生物の進化大図鑑 河出書房新社 2010より 二足歩行の歴史は生物進化から見ると比較的新しい移動様式で、二足歩行を獲得して600万年程と言われています。600…

片麻痺患者様への自主トレ指導②

昨日に引き続き、本日も1つ紹介します。 昨日のものより、更に簡単なものですが麻痺側上肢を非麻痺側で把持し肩の屈伸運動をするのはよく見かけますが、私はこれを屈伸だけでなく、∞(八の字を横広にした感じ)の形に動かしてもらいます。 上下運動だけで、な…

片麻痺患者様への自主トレ紹介

私の勤める病院では、いわゆる急性期病院で1患者様あたり1日平均1.2単位程度のリハビリ時間となっています。 誰でも分かる通り明らかにリハビリの時間が足りません。 当院に限ったことではないですが自主トレが非常に大切になります。 そこで、今回は、私が…

バイタルサイン・リハビリ時のリスク管理について本気出して考えてみた④

呼吸における、リスク管理ですね。 呼吸の評価は沢山あり、その場で行うものとしては聴診・触診・視診・打診になります。私の中でこれらはリスク管理という観点からはわざわざ、ここでお伝えするようなものは感じません。 呼吸回数やSPO2が直結してくるかと…

番外編 ワンオクのライブに行った心不全患者様が・・・

私が、心臓リハビリ外来で担当している陳旧性心筋梗塞・心不全の患者様(50台 男性)が先日、息子を連れて「本物のROCKを見せてやりたい!」と言ってワンオクのライブに行ったのですが、興奮し過ぎてそのままライブ会場近くの病院に心不全で入院したとの事でし…

バイタルサイン・リハビリ時のリスク管理について本気出して考えてみた③

次は体温についてです。 意外とはっきりしない所がある気がします。ガイドラインでは、38度以上、その他の清書でも38度以上が積極的リハビリを実施しない基準になっているものがほとんどですね。 では、なんで38度なのでしょう。その理由はあまり明確には記…

バイタルサイン・リハビリ時のリスク管理について本気出して考えてみた②

今回は血圧についてです。 https://matome.naver.jp/m/odai/2143254055438690301 アンダーソンの基準土肥の変法は上記を参照下さいね。 血圧に関しては収縮期200mmHg以上、拡張期120mmHg以上は運動を控える。安静時より収縮期40mmHg以上、拡張期20mmHg以上の…

バイタルサイン・リハビリ時のリスク管理について本気出して考えてみた①

ガイドラインをそってリスク管理をしていれば最低限、とがめられる事は無いでしょう。 しかし、学校で覚えて来た知識と臨床に出てから得た知識と、考えはあまりに解離していると、感じています。 リハビリの清書に記載されている管理を覚える事は当然必要で…

脊髄損傷の予後予測について①

脊髄損傷の機能予後については探せば比較的データは見つかりやすいと思います。 ただ、データは古いものが多く現行のリハ体制では充分活用できな物も多いと感じます。 急性期における予後予測をざっくり言うと、 完全麻痺では 1,受傷時よりも一年後1髄節…

地方病院における脊髄損傷者の目標設定について②

前回の続きになりますが、私自身が訪問リハを経験したり、生活期で活躍する先生方とお話しさせて頂いて感じた事ですが、脊損リハが中途半端な状態で在宅へ戻らざるを得ない方が多いということです。これは、疾患別リハビリテーション開始に伴いリハビリ期間…

地方病院における脊髄損傷者の目標設定について①

こんにちは(^^)今日は私の住む地域における脊髄損傷者の目標設定について考えてみます。今回は頸損者や高位胸損者のAIS:AorBの方についてです。AIS:AorBとは、完全麻痺or運動完全麻痺ですね。Fig:1 認定理学療法士講習会資料よりFig:1は脊髄損傷の勉強をして…

心筋梗塞の患者様にヒマラヤに行きたいといわれて④

ヒマラヤに行く際の問題は他にも、食事や睡眠・薬など、たくさん気になる所がありましたが、これまでの情報でいきなり行くのはリスクが高いなぁーと判断したので、スイスのアルプスへの旅行を提案させてもらいました。その理由は、当然ヒマラヤに負けない景…

心筋梗塞の患者様にヒマラヤに行きたいと言われて③

さて、後は気圧についてですが基本的には低気圧に伴う酸素分圧の低下と血圧上昇が問題だという事が分かりました。これについては前回と前々回の記事でお話しさせて頂きました。ので、気圧関連で飛行機について。 飛行機内の気圧は基本的に0.8気圧に保たれて…

心筋梗塞の患者様からヒマラヤに行きたいと言われて②

さて、前回の続きとなりますが高地での2つ目の問題点と考えた気温です。 3500m想定として夏では日中平均15度程度、冬では-10度となるそうです。夏の昼間であればそれほど問題は無さそうですが、朝晩や夏以外はやはり気温が低く気になります。 寒冷に伴う心…

心筋梗塞の患者様からヒマラヤに行きたいと言われて①

前の記事でお話しした通り、ヒマラヤ行きたいと患者様に言われた私は勝手にエベレストなどの登頂をしたいのだと思い込んでいましたが話をしてみると頂上を目指すのではなく、下から山脈を眺めたいとの事でした。しかし、最寄りのルクラ空港はすでに標高2800m…

「来年、ヒマラヤ行こうと思ってるんだけどどう思う?」

いきなりですが、心筋梗塞で入院している患者さんに「来年ヒマラヤ行こうと思ってるんだけどどう思う?」と聞かれたらどうしますか? 私の答えは「僕も連れてって下さい!笑」でした。 まぁ、冗談でそう答えましたが、一見すると無謀な話にも聞こえますが、…

ブログ開設

ブログ開設しまして、最初の記事ですが簡単にごく簡単に自己紹介をしますね。 年齢29歳 A型 職業:理学療法士 北関東地域の三次救急病院勤務 興味:ヒトと人と人間 ごく簡単に紹介させて頂きました。 このブログは自分のキャリアプランの定まっていない自分の…